HIROKIM BLOG / 望月優大の日記

見えているものを見えるようにする。

歴史

『サウルの息子』とは誰か。死の大量処理という単純労働のあとで。

先週末、新宿のシネマカリテで『サウルの息子』という傑作を観た。 描かれるのは、1944年10月のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所とそこに収容されるユダヤ人たち。特にサウル・アウスランダーというハンガリー出身のユダヤ人、彼の顔が至近距離のカメ…

根本的で、予期できなかった出来事の証人。5回目の3.11に寄せて。

2016年3月1日仕事から家に帰ってテレビをつけると、5年前に現地で津波を経験し、いまだその苦しみと付き合い続けている青年についての特集が流れていた。雁部那由多さん、いま高校1年生で当時は小学校5年生。そのとき自分が遭遇してしまった経験を自分以…

"正統と異端" の理論的エッセンス

西洋中世史家、堀米庸三先生の『正統と異端』を読んでいてこれはブログにメモしておきたいと思った部分があったのでご紹介します。 中世ヨーロッパのキリスト教の話をしながら堀米先生が抽出する "正統と異端" についての理論的エッセンスは、切れ味が鋭すぎ…

池内恵『イスラーム国の衝撃』を読んだ

Facebookで日々迫力ある投稿をされている池内恵先生の新著。イスラーム国だけでなく、アル=カーイダに連なるグローバル・ジハードの系譜も含めてわかりやすく整理されており、今読むべき本だと思います。おすすめします。 イスラーム国の衝撃 (文春新書) 作…